PR

スーリヤ(太陽)と赤い蓮・ルビーバジル – 黄金の戦車と太陽の花の物語

スーリヤ(太陽神)と赤い蓮・ルビーバジル – 黄金の戦車と太陽の花の物語 アイキャッチ 神々と花 ヒンドゥー教の神話編

東の水平線が白み始めるとき、赤い蓮の蕾はゆっくりと花びらを開き始めます。

古代インドの人々は、この光景の中に太陽神スーリヤの姿を見ました。七頭の馬が引く黄金の戦車、途切れることのない光の旅路。そして、泥の中から咲く燃えるような赤い花——

天と地、光と水、神と蓮——それらは一つの物語を紡いでいました。

太陽の光はすべてを等しく照らし、赤い蓮はその光に応えて咲きます。ルビーバジルは太陽を浴びて香りを放ち、人々は日曜日の朝、これらの花々とともに太陽神を礼拝します。


スーリヤ神とは

Daderot, Wikimedia Commons

プロフィール

サンスクリット語表記: सूर्य (Sūrya)
日本語: スーリヤ、太陽神

役割・司るもの

  • 太陽と光の支配者: 昼の光をもたらし、闇を払う神
  • 権威と父性の象徴: 魂(アートマン)の本質、自我、尊厳を司る
  • 時間の測定者: 昼と夜、季節のサイクルを作り出す
  • 生命力の源: すべての生命にエネルギーを与える
  • 健康と癒し: 病を治し、活力を与える力を持つ

シンボルと容姿

スーリヤは赤銅色または黄金色に輝く男性の姿で描かれます。

  • 七頭の馬: 光の七色、一週間の七日間、七つのチャクラを表す
  • 黄金の戦車: 御者アルナが操る、天空を駆ける戦車
  • 手に持つもの: 両手に蓮の花、または右手に蓮、左手にチャクラ(円盤)
  • 赤銅色の肌: 朝焼けと夕焼けの色、生命力の輝き
  • 頭上の光輪: 放射状に広がる光の冠

主要な別名や化身

  • アーディティヤ (Āditya): 女神アディティの息子
  • ディナカラ (Dinakara): 「昼を作る者」
  • ブースカラ (Bhāskara): 「光を作る者」
  • マールターンダ (Mārtāṇḍa): 「死んだ卵から生まれた者」
  • サヴィトリ (Savitṛ): 「生命を鼓舞する者」ヴェーダ時代の太陽神
  • ヴィヴァスヴァット (Vivasvat): 「輝く者」マヌの父

スーリヤにまつわる神話

太陽神スーリヤ(Surya)
蓮を手に、光輪を背負って戦車に立つ姿。
太陽の光と霊的な覚醒を象徴する彫刻。
太陽神スーリヤ(Surya)
蓮を手に、光輪を背負って戦車に立つ姿
太陽の光と霊的な覚醒を象徴する彫刻

女神アディティの息子

太古の昔、女神アディティは十二人の息子を産みました。これが十二アーディティヤ、すなわち十二の月を司る太陽神たちです。スーリヤはその中で最も輝かしい存在でした。

ある伝承では、アディティは最初の子を死んだ卵(マールターンダ)として産みましたが、その卵から太陽神スーリヤが誕生したとされています。不完全に生まれながらも、最も偉大な光をもたらす神となったのです。

サンジュニャーとの結婚と別離

Suraj Belbase
Wikimedia Commons,CC BY-SA 4.0

スーリヤは建築神ヴィシュヴァカルマンの娘サンジュニャーと結婚しました。しかし、太陽の熱と光はあまりに強烈で、サンジュニャーは夫の側にいることに耐えられませんでした。

ついに彼女は自分の影(チャーヤー)を身代わりとして残し、父の家へ逃げてしまいました。チャーヤーはサンジュニャーに変装し、スーリヤと共に暮らし続けました。

チャーヤーは、静かな厳しさをもって苦行に身を委ねる存在でした。光を和らげ、影として世界に留まる彼女は、内へと向かう沈黙の時間を選び続けていたのです。

やがて真実が明らかになると、スーリヤは深く悲しみました。義父ヴィシュヴァカルマンは娘の苦しみを理解し、スーリヤの輝きを八分の一だけ削り取りました。削られた輝きからは、ヴィシュヌのチャクラ(円盤)、シヴァのトリシューラ(三叉槍)など、神々の武器が作られました。

こうして、光の強さが和らいだスーリヤのもとに、サンジュニャーは戻りました。二人の間には、ヤマ(死神)、ヤミー(ヤマの双子の妹)、マヌ(人類の祖)、そして双子の医神アシュヴィニー・クマーラが生まれました。

シャニ神の誕生

チャーヤー(影)とスーリヤの間には、シャニ(土星神)が生まれました。

チャーヤーが厳しい苦行に専念していたとき、スーリヤが近づきました。しかし、彼女は苦行を中断することを拒みました。

こうして生まれたシャニは暗い肌を持ち、父とは対照的な性質を持つことになりました。スーリヤが光と活力をもたらすのに対し、シャニは制限と試練をもたらす神となったのです。

それでも、スーリヤとシャニは天空で共存しています。光があるから影があり、影があるから光の価値が理解される——そのような関係性を体現しているのです。


スーリヤと花の物語

スーリヤと花の物語

なぜ赤い花が好まれるのか

ヒンドゥー教の寺院に祀られているスーリヤ像は、完全に開いた蓮の花を握っています。これは「太陽が全宇宙に光を配っている様子」を象徴し、特に赤い蓮との深い結びつきがあります。

太陽の色彩: 朝焼けと夕焼けの赤銅色、日中の黄金色——スーリヤの色は赤から金へと変化します。赤い蓮はこの朝焼けの色を、黄金色の雄しべは太陽の光そのものを体現しています。

生命力の象徴: 赤は血の色、生命のエネルギーの色です。スーリヤが与える生命力(プラーナ)は、赤い花々の中に最も強く宿るとされています。

火の要素: 太陽は天空の火です。赤い花々、特に赤いハイビスカスやルビーバジルは、この火の要素と共鳴し、太陽のエネルギーを地上に引き寄せます。

花にまつわる具体的な伝説

花にまつわる具体的な伝説

赤い蓮の開花: 古代の詩歌には、赤い蓮が太陽の光を慕い、太陽が昇ると花開き、日が沈むと閉じる様子が描かれています。この花は太陽の恋人とも呼ばれ、スーリヤの光に応答する地上の化身とされています。

黄金の蓮の神話: ある伝説では、スーリヤが地上に降りたとき、その足跡から黄金色の蓮が咲いたとされます。この蓮は、太陽礼拝(スーリヤ・ナマスカーラ)の象徴とされ、朝の祈りの始まりを告げる花とされました。

トゥルシーとルビーバジル: 神聖なトゥルシー(ホーリーバジル)には緑色の品種と赤紫色の品種(クリシュナ・トゥルシー)があります。赤紫のトゥルシーは太陽の力を特に強く持つとされ、スーリヤへの礼拝に用いられます。

象徴的な意味

色の象徴

  • 赤色: 生命力、権威、父性、活力、情熱
  • 黄金色: 太陽の光、神聖さ、悟り、富
  • オレンジ色: 朝焼け、夕焼け、変容、祝福

形の象徴

  • 太陽に向かって開く花: 光への渇望、真理への道
  • 円形の花: 太陽の円盤、完全性、永遠性
  • 放射状に広がる花びら: 太陽の光線、あまねく照らす慈悲

香りと性質

  • 温かな香り: 太陽の熱、活力の賦活
  • 刺激的な香り: 意識の覚醒、朝の目覚め
  • 純粋な香り: 浄化、邪気払い

供花とされる花々

ラクタ・パドマ(赤い蓮) – Rakta Padma

ラクタ・パドマ(赤い蓮) - Rakta Padma

植物学的情報

  • 学名: Nelumbo nucifera (赤色品種)
  • 科名: ハス科 (Nelumbonaceae)
  • 原産地: インド、東南アジア
  • 開花時期: 夏から初秋、早朝に開花

外観の特徴: 赤い蓮は水生植物で、直径10〜25センチメートルの大きな花を咲かせます。花弁は深紅から淡いピンク色まで様々で、中心には黄金色の雄しべと独特の形状の花床があります。朝日が昇ると花は開き始め、正午頃に完全に開花し、午後には閉じ始めます。

インドでの呼び名

  • サンスクリット語: रक्त पद्म (Rakta Padma)、रक्तोत्पल (Raktotpala)
  • ヒンディー語: लाल कमल (Lal Kamal)
  • タミル語: செந்தாமரை (Senthamarai)

栽培と特性: 蓮は池や浅い湖で育ち、根茎は水底の泥に深く根を下ろします。温暖な気候と十分な日照を必要とし、水深30〜150センチメートルの環境で最もよく育ちます。葉は撥水性があり、水滴は葉の上で美しい球形を保ちます。

象徴的意味: 赤い蓮は権威、尊厳、そして魂の輝きを象徴します。泥の中から生まれながら泥に染まらず、太陽の光を受けて咲く性質は、世俗を超越した精神性を表します。スーリヤの手に描かれる蓮は太陽の力と権威の象徴です。

使用方法: スーリヤへの礼拝では、完全に開いた新鮮な赤い蓮の花を水盤に浮かべて捧げます。日曜日の朝の特別な礼拝では、赤い蓮の花輪が神像に飾られます。


クリシュナ・トゥルシー/ルビーバジル – Krishna Tulsi

クリシュナ・トゥルシー/ルビーバジル - Krishna Tulsi

植物学的情報

  • 学名: Ocimum tenuiflorum / Ocimum sanctum (紫色品種)
  • 科名: シソ科 (Lamiaceae)
  • 原産地: インド亜大陸
  • 開花時期: 通年(特に雨季後)、小さな紫色の花

外観の特徴: クリシュナ・トゥルシーは高さ30〜60センチメートルの低木で、深い紫色から赤紫色の茎と葉を持ちます。葉は卵形で縁に鋸歯があり、強い芳香を放ちます。花は小さく紫色で、穂状花序に咲きます。緑色のラーマ・トゥルシーよりも香りが強く、薬効も高いとされます。

インドでの呼び名

  • サンスクリット語: कृष्ण तुलसी (Krishna Tulsi)
  • ヒンディー語: श्याम तुलसी (Shyam Tulsi)
  • 英語: Holy Basil, Sacred Basil

栽培と特性: トゥルシーは温暖で日当たりの良い場所を好みます。水はけの良い土壌で育ち、定期的な剪定で豊かな成長を促します。朝の太陽を受けることで、最も強い香りと薬効を持つとされています。

象徴的意味: トゥルシーはヴィシュヌ神の妻ラクシュミーの化身とされる最も神聖な植物の一つです。紫色のクリシュナ・トゥルシーは特に、活力と浄化の力を持つとされています。名前の「クリシュナ」は「暗い色」を意味し、深い紫色を指します。

使用方法: 新鮮な葉と花穂を摘み、スーリヤへの供物とします。葉を一枚ずつ丁寧に供えることもあります。また、トゥルシーの葉を水に浸した聖水(トゥルシー・ジャラ)を作り、礼拝に用います。


ジャパークスマ(ハイビスカス) – Japakusuma

ジャパークスマ(ハイビスカス) - Japakusuma

植物学的情報

  • 学名: Hibiscus rosa-sinensis
  • 科名: アオイ科 (Malvaceae)
  • 原産地: 東アジア(インドで古くから栽培)
  • 開花時期: 通年、一日花

外観の特徴: ハイビスカスは常緑低木で、直径10〜15センチメートルの大きな赤い花を咲かせます。花は5枚の花弁と長く突き出た雄しべの柱を持ち、この形状が太陽の光線を思わせます。花は朝に開き、夕方には萎みます。

インドでの呼び名

  • サンスクリット語: जपाकुसुम (Japākusuma)
  • ヒンディー語: गुड़हल (Gudhal)
  • タミル語: செம்பருத்தி (Semparuthi)

栽培と特性: ハイビスカスは熱帯から亜熱帯気候で育ちます。全日照を好み、定期的な水やりと施肥で一年中花を咲かせます。剪定に強く、容易に栽培できます。

象徴的意味: 赤いハイビスカスは情熱、活力、そして太陽のエネルギーの象徴です。一日で咲いて散る性質は、時の流れと無常を示すとともに、毎日新たに生まれ変わる太陽のサイクルを表しています。

使用方法: 朝摘んだ新鮮な赤いハイビスカスの花を、スーリヤの神像に捧げます。特に日曜日の礼拝では、ハイビスカスの花輪が用いられます。


マリーゴールド(ゲンダ) – Genda

植物学的情報

  • 学名: Tagetes erecta, Tagetes patula
  • 科名: キク科 (Asteraceae)
  • 原産地: メキシコ(インドで広く栽培)
  • 開花時期: 通年(特に冬季)

外観の特徴: マリーゴールドは一年草で、黄金色からオレンジ色、赤色の花を咲かせます。花は直径3〜10センチメートルで、多数の花弁が層をなします。強い独特の香りがあります。

インドでの呼び名

  • ヒンディー語: गेंदा (Genda)
  • サンスクリット語: गेन्दुक (Genduka)
  • タミル語: சாமந்தி (Samanthi)

栽培と特性: マリーゴールドは育てやすく、全日照と水はけの良い土壌で育ちます。種から容易に育ち、数ヶ月間連続して開花します。

象徴的意味: 黄金色とオレンジ色のマリーゴールドは、太陽の色そのものです。祝祭と繁栄の象徴であり、すべての吉祥な儀式に用いられます。

使用方法: マリーゴールドの花輪は、スーリヤへの最も一般的な供物の一つです。花を糸でつなぎ、神像や礼拝所を飾ります。


供花の儀式とマントラ

スーリヤへの基本的なプージャ(礼拝)の方法

スーリヤへの礼拝は、特に日曜日(ラヴィヴァーラ、太陽の日)の朝と、毎日の日の出の時に行われます。太陽神は権威、健康、成功と結び付けられ、これらを求める人々に崇拝されます。

礼拝の準備

  1. 早朝の沐浴: 日の出前に身を清めます
  2. 清潔な衣服: できれば赤または黄色、オレンジ色の衣服を着ます
  3. 礼拝所の準備: 東向きの場所を清め、赤い布を敷きます
  4. 供物の用意: 赤い花々、赤い服、小麦、地域により赤米、ジャグリー(黒砂糖)、銅の器に入れた水を用意します

礼拝の手順

  1. アチャマナ(浄化の儀式): 銅の器から水を三回すすります
  2. サンカルパ(誓願): 両手に花と米を持ち、礼拝の意図を述べます
    • 「私は健康と活力、成功と繁栄のために太陽神スーリヤを礼拝します」
  3. 東向きに立つ: 太陽または太陽が昇る方向に向かいます

4.アルガヤ(水の供養): 銅の器から太陽に向かって水を三回捧げます

  • スーリヤ・マントラを唱えながら行います
  1. プシュパーンジャリ(花の供養)
    • 赤い蓮、ハイビスカス、マリーゴールドを捧げます
    • 各花を供える際にマントラを唱えます
  2. ドゥーパとディーパ
    • 赤檀の香を焚き、ギーのランプを灯します
    • 太陽に向かって時計回りに光を捧げます
  3. ナイヴェーディヤ
    • 小麦で作った甘味、ジャグリー、果物を捧げます
  4. スーリヤ・ナマスカーラ(太陽礼拝)
    • 12のマントラとともに12の体位を行います
  5. マントラ・ジャパ
    • スーリヤのマントラを108回唱えます
    • ルドラークシャ(菩提樹の実)の数珠、または赤檀(レッドサンダルウッド)の数珠を使用します
  6. プラナーマ(礼拝)
    • 太陽に向かって額を地につけて礼拝します

花を捧げる際のマントラ

基本的なスーリヤ・マントラ

ॐ सूर्याय नमः
Om Sūryāya Namah
オーム スーリヤーヤ ナマハ
(太陽神スーリヤに敬礼いたします)

スーリヤ・ガーヤトリー・マントラ

ॐ भास्कराय विद्महे महाद्युतिकराय धीमहि तन्नो आदित्यः प्रचोदयात्
Om Bhāskarāya Vidmahe Mahādyutikarāya Dhīmahi Tanno Ādityaḥ Prachodayāt
オーム バースカラーヤ ヴィッドマヘー マハードゥティカラーヤ ディーマヒ タンノー アーディティヤハ プラチョーダヤート
(光を作る方を知り、偉大な輝きを瞑想します。太陽神よ、私たちを照らしてください)

花を捧げる際の特別なマントラ

ॐ ह्रीं सूर्य सहस्रकिरण दिनकर
पुष्पाञ्जलिं गृहाण मे रोगशोक विनाशक
Om Hrīṁ Sūrya Sahasrakiraṇa Dinakara
Puṣpāñjaliṁ Gṛhāṇa Me Rogaśoka Vināśaka

オーム フリーム スーリヤ サハスラキラナ ディナカラ
プシュパーンジャリム グリハーナ メー ローガショーカ ヴィナーシャカ

(千の光線を持つ太陽神よ、昼を作る方よ
この花の捧げ物をお受け取りください、病と悲しみを消し去る方よ)

赤い蓮を捧げる際のマントラ

ॐ रक्तपद्मधराय रक्तपद्मं समर्पयामि
Om Raktapadmadharāya Raktapadmaṁ Samarpayāmi
オーム ラクタパドマダラーヤ ラクタパドマム サマルパヤーミ
(赤い蓮を持つ方よ、この赤い蓮を捧げます)

108回唱える根本マントラ

ॐ ह्रां ह्रीं ह्रौं सः सूर्याय नमः
Om Hrāṁ Hrīṁ Hrauṁ Saḥ Sūryāya Namaḥ
オーム フラーム フリーム フラウム サハ スーリヤーヤ ナマハ
(スーリヤのビージャ・マントラ:種子真言)

最も神聖なアーディティヤ・フリダヤ・ストートラ

これは叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する、聖仙アガスティヤがラーマ王子に教えた讃歌です。戦いの前にこれを唱えることで、ラーマは勝利を得ました。全31節からなり、毎朝唱えることで健康、活力、成功がもたらされるとされています。


占星術におけるスーリヤ(太陽)

占星術におけるスーリヤ(太陽)

魂の表示体 – アートマカーラカ

西洋占星術において、太陽は自己の核、生命力、そして魂の目的を表します。ホロスコープの中心——それが太陽です。

インド占星術(ジョーティッシュ)では、太陽は「アートマカーラカ(魂の表示体)」と呼ばれます。スーリヤの光は、人の内側にある本来の姿、真の自己を照らし出します。

太陽が表すもの

  • アートマン(魂): 永遠不変の真の自己
  • 父性: 父親、父親像、権威者との関係
  • 自我と尊厳: 自尊心、誇り、自己価値
  • 権威と地位: 社会的地位、リーダーシップ、名誉
  • 健康と活力: 身体の生命力、免疫力、心臓
  • 意志力: 決断力、実行力、貫徹する力

太陽の吉凶

強い太陽の特徴

太陽が昇勢(牡羊座)、自室(獅子座)、高揚(牡羊座)にあるとき、または良い位置にあるとき:

  • 強いリーダーシップと権威
  • 高い自尊心と自信
  • 健康と活力に恵まれる
  • 父親との良好な関係
  • 社会的成功と名誉

弱い太陽の特徴

太陽が減衰(天秤座)、または困難な位置にあるとき:

  • 自信の欠如
  • 父親との困難な関係
  • 権威への問題
  • 健康問題、特に心臓、目、骨
  • 社会的地位の不安定さ

太陽の救済策(ウパーヤ)

太陽が弱い、または不吉な影響を及ぼしている場合、以下の救済策が推奨されます:

  1. 日曜日の礼拝: 毎週日曜日、日の出時にスーリヤを礼拝する
  2. 赤い花の供養: 赤い蓮、ハイビスカス、マリーゴールドを定期的に捧げる
  3. マントラ・ジャパ: 「Om Sūryāya Namah」を毎日108回唱える
  4. スーリヤ・ナマスカーラ: 毎朝12回の太陽礼拝を行う
  5. 赤い色の使用: 日曜日に赤またはオレンジ色の服を着る
  6. 銅の使用: 銅の器で水を飲む(太陽は銅と関連)
  7. 小麦の寄付: 日曜日に小麦を貧しい人々に寄付する
  8. 父親への奉仕: 父親や年長者を敬い、奉仕する
  9. ルビーの着用: 可能であれば、金の指輪にルビーをはめて薬指に着ける(占星術師の指導のもと)

12星座におけるスーリヤ

太陽は12の星座を約一ヶ月ずつかけて巡ります。各星座で、太陽は異なる色合いを帯びます。

  • 牡羊座: 戦士の太陽、新しい始まりの炎
  • 牡牛座: 豊穣の太陽、物質的な安定
  • 双子座: 知性の太陽、コミュニケーションの光
  • 蟹座: 養育の太陽、感情の温かさ
  • 獅子座: 王の太陽、創造性の輝き(最も強い)
  • 乙女座: 奉仕の太陽、実用的な知恵
  • 天秤座: 調和の太陽、関係性の光(最も弱い)
  • 蠍座: 変容の太陽、深い洞察
  • 射手座: 哲学の太陽、真理の探求
  • 山羊座: 達成の太陽、責任と権威
  • 水瓶座: 革新の太陽、人類愛
  • 魚座: 慈悲の太陽、精神性

ナクシャトラとスーリヤ

インド占星術では、月の通り道を27のナクシャトラ(星宿)に分けます。太陽もこれらのナクシャトラを通過し、それぞれで異なる影響を与えます。

太陽が支配するナクシャトラはクリッティカー、ウッタラ・パルグニーウッタラ・アーシャーダーです。クリッティカーは昴(プレアデス星団)に対応し、浄化と鋭さを象徴します。


現代における実践

コナーラクの太陽神殿
Alokprasad84
Wikimedia Commons,CC BY 3.0

インドの寺院での実際の慣習

現代のインドでも、太陽神スーリヤへの礼拝は広く行われています。

コナーラクの太陽神殿: オリッサ州にある13世紀の壮大な太陽神殿は、巨大な石の戦車の形をしています。今も多くの巡礼者が訪れ、日の出時に礼拝を行います。

モデーラの太陽神殿: グジャラート州にある11世紀の神殿で、春分・秋分の日には太陽光が本殿の奥まで届くよう設計されています。

日曜日の特別礼拝: すべてのナヴァグラハ(九曜神)寺院では、日曜日に特別なスーリヤ・プージャが行われます。信者たちは赤い花々、特にハイビスカスと赤い蓮を持参します。

チャト・プージャ: ビハール州とウッタル・プラデーシュ州では、毎年秋に4日間の太陽礼拝祭が行われます。信者たちは川や池に立ち、日の出と日の入りの太陽に供物を捧げます。

家庭での礼拝方法

簡易的な毎朝の礼拝

  1. 日の出前に起床し、沐浴します
  2. 東向きの窓際または庭に立ちます
  3. 両手を合わせ、太陽に向かって立ちます
  4. 「Om Sūryāya Namah」を12回唱えます
  5. 可能であれば、赤い花一輪を水盤に浮かべます
  6. 太陽を見つめながら(直視ではなく、柔らかい朝日)深呼吸します

日曜日の特別な礼拝

  1. 早朝、赤またはオレンジ色の服を着ます
  2. 赤い花々(ハイビスカス、マリーゴールド、赤い蓮など)を集めます
  3. 東向きの礼拝所を設けます
  4. 銅の器に水を入れ、赤い花を浮かべます
  5. スーリヤの絵または写真の前で礼拝します
  6. マントラを108回唱えます
  7. 可能であれば、スーリヤ・ナマスカーラ(太陽礼拝)を12回行います

満月と新月の特別な日

太陽と月が対峙する満月、太陽と月が合する新月の日は、特別な力を持つとされます。これらの日には、より丁寧な礼拝を行います。

入手可能な代替の花(日本で手に入りやすいもの)

日本でスーリヤへの礼拝を行う場合、以下の花々を代替として用いることができます。

完全な代替花

  • 赤いハイビスカス: 夏季、園芸店で入手可能
  • 赤い蓮: 夏季、水生植物専門店で入手可能
  • マリーゴールド: 春から秋、園芸店で入手可能

優れた代替花

  • 赤いガーベラ: 一年中入手可能、太陽のような形状
  • 赤いバラ: 刺を取り除いて使用
  • 赤いカーネーション: 手軽に入手可能
  • 赤いダリア: 夏から秋、大輪で華やか
  • 赤いチューリップ: 春季、太陽のエネルギーと調和
  • ケイトウ: 夏から秋、炎のような形状
  • ベニバナ: 夏季、伝統的な染料植物

オレンジ・黄金色の代替花

  • オレンジ色のマリーゴールド: 太陽の色
  • 黄色い菊: 一年中入手可能
  • ヒマワリ: 夏季、太陽を追う花
  • 黄色いガーベラ: 明るい太陽のエネルギー
  • 金盞花(カレンデュラ): オレンジ色、薬効もある

栽培しやすい代替花

  • サルビア(赤): 夏から秋、育てやすい
  • ペチュニア(赤): 春から秋、豊富に咲く
  • ベゴニア(赤): 一年中、育てやすい
  • マリーゴールド: 種から容易に育つ
  • ハイビスカス: 鉢植えで育てられる

バジルの代替

  • 紫蘇(赤じそ): 日本の伝統的な紫色の葉、香りも強い
  • ホーリーバジル: 園芸店で種や苗が入手可能
  • スイートバジル(紫色品種): 育てやすく、香り高い

結び:太陽の光に咲く花々

スーリヤと赤い花々の関係は、ヒンドゥー神話の中でも最も普遍的で力強い結びつきの一つです。

アディティの息子として生まれ、乳海攪拌の物語とも共鳴する太陽神。七頭の馬が引く黄金の戦車で、毎日東から西へと空を駆ける姿。その光を慕って開く赤い蓮。太陽を浴びて香りを放つルビーバジル。朝日とともに咲くハイビスカス——

これらの花々は、太陽が昇る時間帯に最も美しく輝き、その色彩と形状で太陽のエネルギーを地上に顕現させます。

インドでは今も、日曜日になると多くの人々が赤い花々を手に寺院を訪れます。チャト・プージャの日には、何千人もの人々が川に立ち、日の出と日の入りの太陽に供物を捧げます。ビハールの川面に浮かぶ祭礼の場で、多くの花や灯明が捧げられる光景は、数千年続く伝統の美しさを今に伝えています。

太陽は、すべてを等しく照らします。善人にも悪人にも、富める者にも貧しい者にも、人間にも動物にも植物にも——分け隔てなく注がれる光。

赤い蓮が泥の中から咲くように、人もまた、どんな状況にあっても、内なる光を輝かせることができます。太陽礼拝の12の体位は、12ヶ月、12星座を象徴し、一年のサイクル、生命のサイクルを表現しています。

日本で実践する場合も、赤いハイビスカスやマリーゴールド、ガーベラなどを用いることで、同じように太陽神への供養を行うことができます。大切なのは花の新鮮さと、太陽の時間帯——特に日の出時や日曜日の朝——に礼拝を行うことです。

東の空が白み始めるとき、赤い蓮はゆっくりと花びらを開きます。

それは何千年も前から、そして今も、そしてこれからも続く、太陽と花の永遠の対話——

スーリヤの光に応える花々の物語は、こうして語り継がれていくのです。


次の記事へ: チャンドラ(月)と白い花々
メインページに戻る: 神々と花の物語

タイトルとURLをコピーしました