スーパーで見かけるマヌカハニーの値段を見て、驚いたことはありませんか?小さな瓶なのに数千円、時には1万円を超える商品も。実は、その価格には納得できる理由があるのです。
この記事では、マヌカハニーが普通のハチミツや生ハチミツとどう違うのか、どうやって選べばいいのかを、分かりやすく解説します。
3種類のハチミツを徹底比較
1. 市販の一般的なハチミツ(加熱処理済み)
特徴
- 価格:数百円〜1,000円程度(250g〜500g容器)
- 透明で結晶化しにくい
- 長期保存が可能
加熱処理の理由
- 品質の安定化
- 結晶化の防止
- 見た目の美しさを保つ
失われるもの
- 酵素活性(98%以上が失活)
- ビタミンC、B群の大部分
- 本来の風味と香り
2. 生ハチミツ(非加熱)
特徴
- 価格:1,000円〜3,000円程度(250g容器)
- 結晶化しやすい
- 酵素が生きている
主な効果
- 消化を助けるジアスターゼ
- 活性酸素を除去するカタラーゼ
- 持続的な抗菌作用
3. マヌカハニー(ニュージーランド産の特別な生ハチミツ)
特徴
- 価格:3,000円〜20,000円以上(250g容器、MGO値により変動)
- MGO(メチルグリオキサール)という特別な抗菌成分
- 医療現場でも使用される抗菌力
マヌカハニーが特別な理由

ニュージーランドでしか作れない「奇跡」
マヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカ(学名:Leptospermum scoparium)の花から採れるハチミツです。
なぜニュージーランド限定?
- 火山性土壌と海洋性気候の組み合わせ
- マヌカの木が受ける独特なストレス環境
- 強い紫外線、激しい寒暖差、乾燥
これらの条件が、マヌカの木に強力な抗菌物質を蓄積させているのです。
年間わずか2〜6週間の採蜜期間
マヌカの花が咲くのは、ニュージーランドの春から初夏(11月〜翌年1月)のほんの短期間。しかも気候に左右されやすく、豊作の年もあれば不作の年もあります。
この希少性が、マヌカハニーの価値を高めている要因の一つです。
MGO(メチルグリオキサール)とは?

マヌカハニーだけに含まれる特別な成分
2006年、ドイツの研究チームがマヌカハニーから発見した抗菌成分。一般的なハチミツの100倍以上の濃度で含まれています。
MGOが生まれる仕組み
- マヌカの花:DHA(ジヒドロキシアセトン)を大量生産
- ミツバチの巣箱内:37〜39℃の最適温度でMGOに変換
- 時間:数週間から数ヶ月の熟成で完成
この自然な化学変換プロセスが、マヌカハニーの強力な抗菌力を生み出しています。
MGO値による効果の違いと選び方

初心者向け(MGO 100〜250)
MGO 100+
- 用途:日常の健康維持、軽い喉の不調
- 価格目安:3,000円〜5,000円(250g容器)
- おすすめ:マヌカハニーを初めて試す方
MGO 250+
- 用途:食中毒菌(黄色ブドウ球菌)対策
- 効果:胃腸の調子が気になる方に
- 価格目安:5,000円〜8,000円(250g容器)
- おすすめ:家族での日常使い
本格派向け(MGO 400〜800)
MGO 400+
- 用途:ピロリ菌対策、本格的な健康サポート
- 効果:胃の健康が気になる方に
- 価格目安:8,000円〜12,000円(250g容器)
- おすすめ:健康意識の高い方
MGO 550+
- 用途:薬剤耐性菌(MRSA)にも効果
- 効果:強力な抗菌作用
- 価格目安:12,000円〜18,000円(250g容器)
- おすすまめ:季節の変わり目の体調管理
プレミアム級(MGO 800+)
MGO 800+以上
- 用途:医療グレードに近い抗菌力
- 効果:傷の治癒促進、深刻な感染症対策
- 価格目安:18,000円〜30,000円以上(250g容器)
- おすすめ:特別なケアが必要な時、贈り物
あなたにぴったりのハチミツ選び
こんな方には「市販のハチミツ」
- コストを抑えたい
- 料理やお菓子作りに使いたい
- 結晶化を避けたい
こんな方には「生ハチミツ」
- 自然な甘味を楽しみたい
- 酵素の健康効果を期待したい
- 中程度の予算で本格的なハチミツを試したい
こんな方には「マヌカハニー」
- 特別な健康効果を求めている
- 喉や胃腸の不調に悩んでいる
- 品質にこだわりたい
- 贈り物として特別感を演出したい
まとめ
マヌカハニーは確かに高価ですが、その価格には科学的根拠に基づいた価値があります。まずは低めのMGO値から始めて、自分の体調や目的に合ったグレードを見つけることが大切です。
信頼できるメーカーを選び、証明書付きの商品を購入することで、マヌカハニーの真の効果を実感してください。