夜空を這い、月を飲み込む影の存在。それが、ラーフです。
ヒンドゥー神話において最も異質で神秘的な存在の一つ──首だけで生き続ける不死の悪魔。インド占星術では、ラーフは実際の惑星ではなく、月の軌道が黄道と交わる「北交点」を指します。しかし、その影響力は実在の惑星に勝るとも劣りません。
ラーフは幻影、欲望、野心、物質的成功を司ります。突然の変化、予期せぬ幸運、そして時には破滅的な執着をもたらす、二面性を持つ力です。この神秘的な影の神に捧げられるのは、深い青、紫、黒といった暗い色の花々、そして不死の草ドゥルヴァです。
今回は、首だけで永遠に月を追い続ける悪魔ラーフと、その不可思議な力を象徴する植物たちの物語をご紹介します。
ラーフ神話 – 不死の甘露と永遠の追跡

乳海攪拌 – すべての始まり
ラーフの物語は、ヒンドゥー神話で最も壮大な出来事「サムドラ・マンタン(समुद्र मन्थन, 乳海攪拌)」から始まります。
神々(デーヴァ)と阿修羅(アスラ)は、不死の甘露アムリタ(अमृत)を得るため、協力して大海をかき混ぜました。マンダラ山を攪拌棒とし、大蛇ヴァースキを綱として、千年にわたる大作業が行われたのです。
この攪拌から、様々な宝物が生まれました。
- ラクシュミー女神(富と繁栄の女神)
- カウストゥバ宝珠(ヴィシュヌ神の胸飾り)
- パーリジャータの木(天界の花)
- 月(チャンドラ)
- 毒ハーラーハラ(シヴァ神が飲み干した)
そして最後に、不死の甘露アムリタを持った医神ダンヴァンタリが現れました。
スヴァルバーヌ(स्वर्भानु)の策略
アスラたちは、アムリタを独り占めしようとしました。しかし、ヴィシュヌ神は美しい女性モーヒニー(मोहिनी, 魅惑する者)に変身し、アスラたちを惑わせました。
モーヒニーは、神々とアスラを別々の列に座らせ、「公平に分配する」と約束しながら、実は神々にだけアムリタを配り始めました。
ここで、賢いアスラの一人、スヴァルバーヌ(Svarbhanu)が策を講じます。彼は神々の列に紛れ込み、太陽神スーリヤと月神チャンドラの間に座ったのです。そして、神に変装してアムリタを口にしました。
首と胴体の分離 – ラーフとケートゥの誕生
しかし、スーリヤとチャンドラは、隣に座る者が変装したアスラであることに気づきました。二人はすぐにヴィシュヌ神に密告します。
ヴィシュヌ神は、スダルシャナ・チャクラ(円盤状の武器)を投げ、スヴァルバーヌの首を切り落としました。
しかし、時すでに遅し──スヴァルバーヌはアムリタを飲み込んでおり、首は不死となっていたのです!
切り落とされた首はラーフ(राहु, Rahu)となり、胴体はケートゥ(केतु, Ketu)となりました。二つに分かれながらも、どちらも不死の存在として宇宙空間をさまよい続けることになったのです。
永遠の復讐 – 日食と月食の起源
怒りに燃えるラーフは、自分を裏切った太陽と月への復讐を誓いました。
今でもラーフは宇宙を駆け巡り、スーリヤとチャンドラを追い続けています。そして時折追いつき、彼らを飲み込みます──これが日食と月食の起源とされています。
しかし、ラーフには胴体がないため、飲み込んだ太陽や月はすぐに下から抜け落ちてしまいます。こうして、日食や月食は一時的なもので終わるのです。
この神話は、天文現象の見事な擬人化です。実際、日食と月食は、月の軌道(白道)と太陽の見かけの通り道(黄道)が交わる点──つまり、ラーフ(北交点)とケートゥ(南交点)──で太陽、月、地球が一直線に並ぶときに起こります。
ラーフの性質 – 影の力、幻影の支配者
占星術におけるラーフ
インド占星術において、ラーフは「影の惑星(छाया ग्रह, Chhaya Graha)」と呼ばれます。物理的な天体ではなく、数学的な点ですが、その影響力は絶大です。
基本的性質
- 幻影と錯覚: 真実を覆い隠し、見せかけの現実を作る
- 強烈な欲望: 物質的野心、世俗的成功への渇望
- 突然の変化: 予期せぬ出来事、急激な上昇や転落
- 外国との縁: 異文化、異国の地、マイノリティ
- 革新と反逆: 伝統への挑戦、既存の枠を破る力
- 技術と近代性: 現代科学、テクノロジー、新しいメディア
支配する事柄
- 煙、霧、影、暗闇
- 毒、薬物、中毒
- ギャンブル、投機、リスク
- 政治的権力、策略
- 皮膚疾患、精神的混乱
- 祖父母、特に父方の祖父
ラーフが強い人の特徴
- カリスマ性があり、人を惹きつける
- 野心的で、大きな成功を掴む可能性
- 型破りで、従来の道を選ばない
- 外国や異文化に強い縁
- 物質的な成功を強く求める
- 時に執着や中毒に陥りやすい
ラーフの二面性 – 恵みか呪いか
ラーフほど、二面性を持つ惑星はありません。
良い側面(良い配置の場合)
- 突然の幸運、予期せぬ成功
- 政治的権力、名声
- 技術的才能、革新的思考
- 外国での成功
- 物質的豊かさ
悪い側面(悪い配置の場合)
- 幻影に囚われ、現実を見失う
- 執着、中毒、強迫観念
- 突然の転落、スキャンダル
- 精神的混乱、不安
- 不正、策略による失敗
鍵となるのは「バランス」です。ラーフのエネルギーをどう使うかで、それは最大の恵みにも、最悪の呪いにもなります。
ラーフ・カーラ(राहु काल) – ラーフの時間
ヒンドゥー占星術では、毎日「ラーフ・カーラ」という不吉な時間帯があります。これは約90分間で、曜日ごとに異なります。
- 月曜日: 7:30-9:00
- 火曜日: 15:00-16:30
- 水曜日: 12:00-13:30
- 木曜日: 13:30-15:00
- 金曜日: 10:30-12:00
- 土曜日: 9:00-10:30
- 日曜日: 16:30-18:00
(※時間は地域により異なります)
この時間帯には、新しい事業の開始、重要な決断、結婚式などの吉事を避ける習慣があります。ただし、ラーフに関連する活動(研究、調査、秘密の作業)には適していると言われます。
ラーフに捧げる植物 – 影の色彩
暗い色の花々 – 幻影を纏う美
ラーフに捧げる花は、深く暗い色合いのものが選ばれます。これらは、影、神秘、そして見えざる力を象徴しています。
主な花々
1. ネリー・プー(深青のハイビスカス)

- 学名: Hibiscus rosa-sinensis (暗色品種)
- 色: 深い青紫から黒に近い紫
- 象徴: 神秘、魔術的な力、隠された美
深い色のハイビスカスは、ラーフの幻影的な美しさを体現します。一見黒く見えるその花は、光の角度によって深い青や紫に輝きます──まさに、ラーフがもたらす「見せかけの現実」そのものです。
2. クリシュナ・カマル(黒い蓮)

- 学名: Nymphaea ‘Black Princess’ など
- 色: 深い赤紫、黒紫
- 象徴: 秘密の知識、闇の中の悟り
黒い蓮は実際には存在しませんが、非常に濃い赤紫の蓮がラーフに捧げられます。蓮は通常、純粋さと悟りの象徴ですが、暗色の蓮は「影の中の悟り」「物質世界を超えた知識」を表します。
3. ニーラ・プシュパム(青紫の花々)

- アパラージタ(蝶豆): Clitoria ternatea の深い青
- ニーラ・クリンジ: Strobilanthes の紫青色
- 象徴: 天空の神秘、夜の静寂

深い青は、夜空、宇宙、そして無限を象徴します。ラーフが支配する「見えない領域」への入り口を表現しています。
4. カーラ・グラーブ(黒いバラ)

- 学名: Rosa (暗色品種)
- 色: 深い赤紫、ほぼ黒
- 象徴: 禁断の美、秘密の愛、危険な魅力
黒いバラは「完全な黒」ではありませんが、非常に濃い赤紫の品種が存在します。これらは、ラーフの持つ「危険な魅力」「禁断の欲望」を象徴します。
ドゥルヴァ草(दूर्वा) – 不死の草、再び

植物学的特徴
- 学名: Cynodon dactylon
- 特徴: 極めて強靭、不死の象徴
ドゥルヴァ草は、ガネーシャ、ブダ(水星)、シャニ(土星)に続き、ラーフにも捧げられます。
なぜラーフにドゥルヴァ草か
ラーフの物語の核心は「不死」です。首だけになっても生き続ける──この究極の不死性が、決して死なないドゥルヴァ草と結びつきます。
象徴的意味
- 不死性: アムリタを飲んだラーフの永遠の命
- 再生: 切られても生え続ける草と、首を切られても生き続けるラーフ
- 執念: 何度踏まれても立ち上がる草と、永遠に太陽と月を追い続けるラーフ
- 浄化: ラーフの幻影を払う力
ガネーシャとの関連
興味深いことに、ドゥルヴァ草を最も愛するガネーシャは、「障害の除去者」として知られています。ラーフがもたらす幻影という障害を、ガネーシャが取り除く──ここでもドゥルヴァ草は、光と影を繋ぐ橋となっているのです。
クシャ草(कुश, Kusha) との関係

ラーフにはクシャ草も捧げられることがあります(ただし、クシャ草は主にケートゥに関連)。
クシャ草とは
- 学名: Desmostachya bipinnata
- 特徴: 聖なる儀式に使われる細長い草
- 用途: ヴェーダの儀式、座布団として
クシャ草は「浄化」と「霊的保護」の象徴です。ラーフの負の影響から身を守るために使われます。
ラーフの礼拝と儀式 – 影の力を制御する
ラーフへの供物と祈り
供物
- 深い青、紫、黒の花
- ドゥルヴァ草
- ウラド・ダール(黒レンズ豆)
- ココナッツ
- 青または黒い布
- サファイア(宝石)
- 香(特に沈香、サンダルウッド)
ラーフ・マントラ
基本マントラ
ॐ रां राहवे नमः
Om Raam Raahave Namaha
オーム・ラーン・ラーハヴェー・ナマハ
(ラーフに礼拝いたします)ラーフ・ガヤトリー・マントラ
ॐ नागध्वजाय विद्महे पद्महस्ताय धीमहि
तन्नो राहुः प्रचोदयात्
Om Naagadhwajaaya Vidmahe
Padmahastaya Dheemahi
Tanno Rahuḥ Prachodayaat
オーム・ナーガドヴァジャーヤ・ヴィッドマヘー
パドマハスターヤ・ディーマヒ
タンノー・ラーフ・プラチョーダヤート意味: 「蛇の旗を持つ者を私たちは知り、蓮を手にする者を私たちは瞑想する。そのラーフが私たちを導きますように」
- 蛇の旗: ラーフの象徴は蛇(ナーガ)
- 蓮: 暗闇の中の悟り、幻影を超えた真実
ラーフの日と時間
ラーフに特別な日はありませんが、以下の時が重要とされます。
- ラーフ・カーラ: 毎日の不吉な時間帯(前述)
- 日食・月食の日: ラーフの力が最大となる
- アマーヴァスヤー(新月): 特に強力
- 土曜日: シャニとの関連で、ラーフの礼拝にも適する
ラーフ・ドーシャ(राहु दोष)の緩和法
出生図でラーフが悪い配置にある場合(ラーフ・ドーシャ)、以下の方法で緩和できるとされます。
日常の実践
- ラーフ・マントラの誦経: 毎日108回
- 黒レンズ豆の布施: 土曜日に貧しい人へ
- 青い服の寄付: 孤児や困窮者へ
- ドゥルヴァ草の供養: ガネーシャ寺院で
- サファイア(宝石)の着用: 占星術師の指示のもと
避けるべきこと
- 中毒性のあるもの(アルコール、ギャンブルなど)
- 不正な手段での利益
- 秘密主義、策略
- 祖父母への不敬
推奨されること
- 瞑想と自己認識
- 正直さと透明性
- 社会奉仕、特に疎外された人々へ
- ハヌマーンへの礼拝(ラーフの影響を和らげる)
ラーフ寺院 – 影の神を祀る聖地
ティルナゲーシュワラム寺院(タミル・ナードゥ州)
特徴
- ラーフを主神として祀る珍しい寺院
- 日食時に特別な礼拝が行われる
- ミルクのアビシェーカム(沐浴儀式)が有名
伝説
この寺院では、ラーフ像にミルクを注ぐと、ミルクが青黒く変色すると言われています。これは、ラーフが毒を吸収する力を持つ証とされています。
その他のラーフ聖地
- ナーガ寺院: 蛇神を祀る寺院(ラーフは蛇と関連)
- ナヴァグラハ寺院: 9惑星を一度に礼拝できる
アーユルヴェーダと暗色の植物
青紫の花の薬効
アパラージタ(蝶豆)
- 薬効: 記憶力向上、抗酸化作用、抗炎症
- 用途: 脳の強壮剤、目の健康
- ラーフとの関連: 精神の明晰さ、幻影を払う
蝶豆の深い青色は、アントシアニンによるものです。この色素は、脳の健康に良いとされ、「幻影を払い、真実を見る力」を象徴的に表現しています。
暗色のハイビスカス
- 薬効: 血圧調整、肝臓の保護、抗酸化
- 用途: ハーブティー、化粧品
- 象徴: 体内の毒素排出(ラーフの毒を浄化)
ドゥルヴァ草の浄化力(再掲)
- 血液浄化: ラーフが関連する皮膚疾患に
- 精神安定: ラーフの精神的混乱を和らげる
- 解毒: 体内の毒素排出
ラーフの哲学 – 欲望と幻影を超えて
マーヤー(माया) – 幻影の世界
ヒンドゥー哲学において、「マーヤー」は宇宙の根本的な幻影を意味します。私たちが見ている物質世界は、実は真実ではなく、神の遊び(リーラー)が作り出した幻影である──これがヴェーダーンタ哲学の核心です。
ラーフは、このマーヤーの化身です。
ラーフは、美しく魅力的な幻影を見せます。富、名声、権力、快楽──これらすべてが手に入るように思えます。しかし、ラーフには胴体がありません。どれだけ飲み込んでも、決して満たされることはないのです。
「欲望は決して欲望の充足によっては満たされない。油を注げば注ぐほど火が燃え上がるように」 (『マヌ法典』2章94節)
ヴァイラーギャ(वैराग्य) – 執着からの離脱
ラーフの試練を乗り越える道は、「ヴァイラーギャ(離欲)」です。
これは、世界を否定することではありません。世界で活動しながらも、結果に執着しないこと。成功も失敗も平等に見ること。幻影と知りながら、ダルマ(義務)を果たすこと。
ラーフの教え
- 欲望そのものは悪ではない(それが創造のエネルギー)
- 問題は、執着と幻影に囚われること
- 真実を見る目を持ちながら、世界で活動すること
- 物質的成功を得ても、それに囚われないこと
現代社会とラーフ
現代は「ラーフの時代」と言えるかもしれません。
- SNSの幻影: 完璧に見える他人の生活
- 物質主義: 際限のない消費欲求
- 情報過多: 真実と虚偽の境界が曖昧
- テクノロジー: AI、仮想現実など、ラーフが支配する領域
- グローバル化: 国境を超える、外国との縁
ラーフのエネルギーを建設的に使う
- 野心を持つが、執着しない
- 大きな目標を持つことは良い
- しかし、失敗しても自己価値は変わらない
- 技術を活用するが、依存しない
- テクノロジーは道具
- 人間性を失わない
- 成功を求めるが、正直さを保つ
- 不正な手段は最終的に破滅をもたらす
- 正直な努力こそが真の成功
- 外の世界を探索するが、内なる真実を忘れない
- 異文化、新しい経験は素晴らしい
- しかし、自己認識が最も重要
ラーフとケートゥ – 分かたれた双子
ラーフを理解するには、その双子であるケートゥを知る必要があります。
ラーフ(頭)
- 欲望、野心
- 物質世界への執着
- 外への拡大
- 未来志向
- 世俗的成功
ケートゥ(胴体)
- 解脱、放棄
- 霊的探求
- 内への収縮
- 過去世
- 精神的悟り
二つは対極でありながら、一つの存在でした。
人生において、ラーフとケートゥの両方のエネルギーを統合する必要があります。
- 物質世界で活動しながら(ラーフ)
- 霊的真実を忘れない(ケートゥ)
これが、ヴェーダが説く「バランスの道」です。
植物との対話 – ラーフの庭
暗色の花を育てる
深い色の花を育てる意味
暗い色の花は、光の庭では目立たないかもしれません。しかし、夕暮れ時や月明かりの下で、それらは神秘的な美しさを放ちます。
栽培のポイント
- 深い色の品種を選ぶ(黒に近い紫、深い青)
- 夕方に観察する時間を持つ
- 月光の下での美しさを楽しむ
瞑想のポイント
暗い色の花は、「見えないもの」「隠されたもの」への気づきを促します。表面的な美しさだけでなく、深い美を見る目を養います。
ドゥルヴァ草に触れる
毎朝、ドゥルヴァ草に触れる習慣を持ちましょう。
その不死の生命力を感じながら
- ラーフの執着を手放す: 草のように柔軟に
- 真実を見る目を養う: 幻影に惑わされない
- 永遠の視点を持つ: 一時的な成功や失敗に囚われない
日食の日 – ラーフの力が最大となる時
日食・月食時の習慣
ヒンドゥー教では、日食・月食は非常に重要な時間とされます。ラーフ(とケートゥ)が太陽や月を飲み込む時──強力なエネルギーの変換期です。
伝統的な実践
食事
- 日食の3時間前から絶食
- 日食中は調理しない
- 日食後、沐浴してから食事
マントラ誦経
- ラーフ・マントラ
- ガヤトリー・マントラ
- 特定の保護マントラ
避けること
- 外出(特に妊婦)
- 飲食
- 睡眠
- 重要な決断
推奨されること
- 瞑想
- マントラ誦経
- 聖典の朗読
- 慈善活動(日食後)
現代的解釈
これらの習慣は、「強力な宇宙エネルギーの変化の時に、意識的に過ごす」という深い意味があります。日食は、内省と精神的浄化の絶好の機会なのです。
まとめ – 幻影の中に真実を見る
ラーフは、ヒンドゥー神話の中で最も複雑で、最も現代的な存在かもしれません。
首だけで生き続ける悪魔──この奇妙な存在は、私たち人間の本質を映し出しています。際限のない欲望、決して満たされない渇望、追いかけても追いかけても手に入らない幸福。
しかし、ラーフの物語は絶望ではありません。それは警告であり、同時に希望でもあります。
ラーフが教えること
- 幻影を幻影と見抜く力
- 欲望を持ちながら、執着しない知恵
- 物質世界で成功しながら、精神的真実を忘れない生き方
- 外の世界を探索しながら、内なる自己を見つめる勇気
深い青、紫、黒の花々は、夜の美しさ、見えないものの神秘を教えてくれます。そして、不死の草ドゥルヴァは、どんな試練も乗り越える生命力の象徴です。
ラーフに捧げる植物たちは、こう囁きます
「闇を恐れるな。闇の中にこそ、星は輝く。
現代社会において、ラーフの教えは、かつてないほど重要です。SNS、AI、仮想現実──かつてないほど「見せかけの現実」に囲まれています。
幻影を否定するな。幻影を超えた先に、真実がある」
だからこそ、暗い色の花を育て、ドゥルヴァ草に触れ、ラーフのマントラを唱えましょう。それは、幻影の中で真実を見失わないための、古代からの智慧なのです。
Om Raam Raahave Namaha オーム・ラーン・ラーハヴェー・ナマハ
影の神ラーフに礼拝いたします。 幻影を超えた真実へと、私たちを導いてください。
次回予告: [ケートゥ(南交点)と多色の花、クシャ草 – 胴体だけの悪魔と解脱への恵み]
首を失ったラーフの双子、胴体だけで存在するケートゥ。解脱(モクシャ)と過去世を司るこの神秘的な存在は、どのような植物と結びつくのでしょうか。ラーフとは正反対のエネルギーを持つケートゥの物語が待っています。
