「甘いものは別腹！」とは思うけれど、健康や体重管理はやはり気になるもの。現代社会では、砂糖の過剰摂取がさまざまな健康リスクと結びついていることから、甘さを楽しみつつも、よりヘルシーな選択をしたいと考える方が増えています。
そこで注目されるのが、古くから「神の果実」として珍重されてきた羅漢果（ラカンカ）と、果物にも含まれる天然の甘味成分・エリスリトール。
この二つの自然の力が融合することで生まれた自然派甘味料が、健康志向の方々から注目を集めています。この記事では、その魅力と特徴を詳しくご紹介します。
なぜラカントが選ばれるのか？
日々の食生活で、砂糖の摂取量を気にしている方は多いのではないでしょうか。そんな中、注目を集めているのが、自然由来の甘さを持つラカントです。その人気の秘密は、主成分である二つの「天然の恵み」にあります。
ラカンカ 古代から愛されてきた、“神の果実”がもたらす奇跡の甘さ
- 学名: Siraitia grosvenorii
- 英名: Monk Fruit
- 中国名: ルオハングオ
- 科・属名: ウリ科 ラカンカ属
- 原産地: 中国・広西壮族自治区 桂林周辺（非常に希少な地域でのみ栽培）
ラカンカは、中国の限られた地域でしか育たない、希少なウリ科の果実です。最大の特徴は、砂糖の約300倍という強い甘みを持つ天然成分「モグロシド」が豊富に含まれていること。
このモグロシドは、体内でほとんど吸収されないためカロリーはゼロ。さらに、血糖値を上げにくいという特性もあり、まさに夢のような甘味料です。古来より漢方としても重宝されてきた背景が、その自然の力強さを物語っています。
エリスリトール 果物由来の優しい甘さ
エリスリトールは、トウモロコシなどを発酵させて作られる、自然な甘味成分（糖アルコールの一種）です。わずかながら、果物や発酵食品にも含まれています。
こちらも体内でほとんど吸収されずに排出されるため、カロリーゼロで血糖値にほとんど影響を与えません。人工甘味料とは異なる、自然な甘さが魅力です。
ラカントは、このラカンカ由来の高純度エキスとエリスリトールを、最適な割合でブレンドすることで、砂糖に近い自然な甘さを実現しているのです。
ラカントは人工甘味料とは違う！ 自然な甘さの理由
「甘味料」と聞くと、つい“化学的なもの”を思い浮かべてしまう方もいるかもしれません。しかし、ラカントはアスパルテームやスクラロースといった人工甘味料とはまったく異なる存在です。
人工甘味料は、化学的に合成されており、ほんの少量でも非常に強い甘さを持つのが特徴です。一方、ラカントの主な甘味成分であるエリスリトールは、果物や発酵食品など自然界にも存在する糖アルコールの一種。体内でほとんど吸収されずに排出されるため、カロリーは実質ゼロ、血糖値への影響もごくわずかです。
さらに、ラカンカに含まれるモグロシドという天然の甘味成分は、トリテルペン配糖体の一種で、こちらも体内でほとんど吸収されずカロリーゼロ。加えて、抗酸化作用を持つ成分も含まれており、健康面でも注目されています。
つまりラカントは、「自然由来の甘さ」を追求した甘味料。人工甘味料に抵抗がある方でも、安心して日常に取り入れやすいのが魅力です。
モグロシドの主な特徴
- 砂糖の約300倍もの甘さを持つため、ほんの少量でもしっかりと甘さを感じられます。
- 体内でほとんど吸収されないため、カロリーは実質ゼロ。罪悪感なく甘さを楽しめます。
- インスリンの分泌を促さず、血糖値の急上昇を防ぎます。
- 自然の果実・ラカンカから抽出された、体にやさしい甘味成分です。
ラカントの甘さの種類
ラカンカの甘さは、単に「砂糖のよう」と一言では言い表せません。黒糖のようにコクのある甘さを感じるものもあれば、すっきりとした後味の甘さを持つものもあります。
こうした微妙な違い（ニュアンス）は、モグロシドの種類や含有量、さらにエリスリトールなど他の成分との組み合わせによって生まれるものです。
ラカンカの効能 メリットと注意点
近年、その強い甘味と健康への効果が注目されているラカンカには、さまざまな嬉しい効能が期待されています。
ラカンカのメリット
強力な抗酸化作用
ラカンカに含まれるモグロシドには、強力な抗酸化作用があり、体内の酸化ストレスから細胞を守る働きが期待されています。これにより、老化や生活習慣病の予防にもつながる可能性があります。
紫外線によるダメージからの保護
ラカンカが生育する地域は、強い紫外線にさらされる熱帯エリア。そんな環境で育つ中で蓄えられた抗酸化物質は、私たちの体内でも酸化ストレスを軽減し、若々しさを保つ手助けをしてくれます。
炎症をやわらげる可能性
モグロシドの抗酸化作用には、喉の炎症をやわらげたり、痛みを軽減したりする働きも期待されています。中国では古くから、民間療法としても重宝されてきました。
ラカンカ由来の甘味料の注意点
ラカンカから作られるエリスリトールを含む甘味料は、健康的な選択肢として人気ですが、いくつかの注意点もあります。
パン作りにはやや不向き
ラカントは、砂糖のように発酵を助ける性質がないため、パン作りにはあまり適していません。使用する際は、砂糖と併用したり、ベーキングパウダーを取り入れるなどの工夫が必要です。
焦げ目や照りが出にくい
カロリーゼロで健康的な甘味料として人気のラカントですが、「カラメル化」や「メイラード反応」といった現象が起こらないため、砂糖を使ったときのような焼き色や香ばしい照りが出にくいという特徴があります。
体質による個人差
ラカントに含まれるエリスリトールは、体内に吸収されにくい性質を持ちますが、体質によってはまれにお腹がゆるくなることがあります。初めて使用する際は、少量から試してみるのがおすすめです。
「ラカントS」自然由来のやさしい甘さ
「ラカント」の名前の由来でもある羅漢果（ラカンカ）は、中国桂林地方に自生するウリ科の植物で、漢方薬として古くから用いられています。このラカンカは人工受粉が必要で手間がかかるため、中国政府によって「保護植物」に指定され、生の果実の国外持ち出しは禁止されています。そのため、日本では乾燥果実か抽出エキスしか手に入りません。
https://www.lakanto.jp/lakanka/
ラカントSを製造販売するサラヤ株式会社は、現地の研究機関と提携し、ラカンカから高純度エキスを抽出する独自の技術を開発しました。この貴重なエキスは、砂糖の約300倍の甘さを持ちながら、1キログラムの羅漢果からわずか10グラムしか抽出できないという、まさに希少な成分です。サラヤ社のラカンカエキスは、日本の食品添加物公定書にも掲載されており、その安全性もしっかりと確認されています。
「ラカントS」は、この高純度エキスと、同じく自然由来であるトウモロコシから作られるエリスリトールを、独自のバランスでブレンド。砂糖と同じ甘さになるよう調整されているため、カロリーをほとんど含まず、血糖値にもほとんど影響を与えません。日常の料理や飲み物にも、砂糖と同じ感覚で安心して使うことができます。
ただし、前述の通り、ラカントには発酵を助ける働きがないため、パン作りではうまく膨らまない場合があります。そのため、パンに使用する際は、砂糖との併用やベーキングパウダーの活用など、工夫が必要です（この点は製品パッケージにも記載されています）。
また、料理に照りや焼き色を付けたい時は、少量のみりんを加えるだけで、自然なツヤや焼き色がプラスされ、見た目にも食欲をそそる仕上がりになります。
その他の選択肢 スイートピア ラカンカ
天然由来のカロリーゼロ・糖類ゼロの甘味料として、クレインフーズの「スイートピア ラカンカ（SWEETOPIA LAKANKA）」も高い注目を集めています。国内のGMP認定工場で製造されており、品質の安定したまろやかな甘さが保証されています。
高純度のラカンカエキスとエリスリトールを使用し、黒糖に近いコクのある深い風味が特徴。砂糖と同等の甘さを持ち、少量でもしっかりと甘みを感じられるため、糖質制限中やダイエット中の方にもぴったりです。
また、加熱しても甘さが損なわれないため、料理やお菓子作りにも幅広く活用できます。
まとめ
古くから愛され続けるラカンカの豊かな甘さと、エリスリトールのやさしい天然の風味が融合した甘味料は、まさに理想の選択肢です。
カロリーゼロでありながら、砂糖に近い自然な甘さを楽しむことができ、血糖値への影響も少ないため、健康を意識しながらも甘さを諦めたくない時の心強い味方となります。
毎日のコーヒーや紅茶、料理やお菓子作りなど、さまざまな場面で活躍するこの甘味料。甘さを楽しみながら、健康的な食生活を実現するために、暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか？
