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光の科学「ジョーティッシュ」が解き明かす:星の「支配」と「在住」が織りなす物語

光の科学「ジョーティッシュ」が解き明かす:星の「支配」と「在住」が織りなす物語 【lifestyle】

5000年以上の時を超えて受け継がれる古代の叡智、それがジョーティッシュです。サンスクリット語で「光の科学」を意味するこの学問は、宇宙の根本原理を説く「ヴェーダ」の一部として発展してきました。

この深遠な学問を理解する上で特に重要なのが、惑星、星座(ラーシ)、そして室(ハウス)の三つの要素、そしてそれらの複雑な関係性です。

惑星の支配と在住

支配する惑星(支配星/ロード)とは

すべての星座(ラーシ)には、それぞれを統治する特定の惑星(支配星/ロード)が存在します。この支配星は、その星座が持つ基本的な性質やエネルギーを司っています。

  • 牡羊座 → 火星(マンガラ)
  • 牡牛座 → 金星(シュクラ)
  • 双子座 → 水星(ブダ)
  • 蟹座 → 月(チャンドラ)
  • 獅子座 → 太陽(スーリヤ)
  • 乙女座 → 水星(ブダ)
  • 天秤座 → 金星(シュクラ)
  • 蠍座 → 火星(マンガラ)
  • 射手座 → 木星(グル)
  • 山羊座 → 土星(シャニ)
  • 水瓶座 → 土星(シャニ)
  • 魚座 → 木星(グル)

出生図を分析する際、特定の室(ハウス)に該当する星座の支配星が、チャートの「どの室に位置しているか」を見ることで、その室が象徴する人生の領域(例:人間関係、キャリア、健康など)が、どのような影響力を持ち、どのように運命的に展開し、どのような働き方をするのかを深く探ることができます。

たとえば、もしあなたの人間関係や結婚を示す「7室」が蠍座だった場合、この7室の支配星は火星です。この火星があなたの出生図のどの室に位置しているかによって、パートナーシップの形や結婚生活の展開など、7室が持つ意味合いが大きく変わってくるのです。

在住する惑星(在住星)とは

一方、「在住する惑星(在住星)」とは、あなたが生まれた瞬間に、特定の室や星座に実際に位置していた惑星のことを指します。

例えば、あなたの出生図で火星が蠍座に実際に存在している場合、「火星が蠍座に在住している」と表現します。この在住星は、その星座や室の領域に、自身のエネルギーを直接的かつ具体的に注ぎ込む存在として機能します。

つまり、「支配星」は、その星座が持つ潜在的なエネルギーの「管理者」であり、そのエネルギーがどこへ向かうかという「方向性」を示します。それに対し、「在住星」は、その場所に「実際に存在するプレーヤー」であり、その室や星座の領域に「直接的な影響」を与えます。この二つの惑星の関係性を深く読み解くことで、運命の複雑な織りなす綾が見えてくるでしょう。

スワクシェートラ—惑星が家に帰る時

インド占星術において、最も力強く美しい配置の一つが「スワクシェートラ」です。これは、惑星が自分の支配する星座(本来の「ホーム」)に在住している状態を指します。

私の友人の出生図で、月が蟹座に在住しているのを見た時、その人の深い感情的な豊かさと、直感力の鋭さに深く納得しました。月が本来の力を最大限に発揮できる「家」にいるからこそ、その人は自然体で人を癒す力を持っているのでしょう。

支配星と在住星の関係性を読み解く

例1:アセンダントが双子座の場合

アセンダント(人生の方向性を示す最も重要なポイント)が双子座の人は、知的好奇心コミュニケーションに強い関心を持つ傾向があるかもしれません。

もし、この人の支配星である水星が、感情や家庭を司る蟹座にある場合、その知的な探求心は、人々の感情や安心感といったテーマに向かう可能性が考えられます。その結果、カウンセリング、看護、教育など、人の心に寄り添う分野で才能を発揮するかもしれません。

例2:火星が蠍座に在住する場合(スワクシェートラ)

火星が蠍座に在住する配置は「スワクシェートラ」と呼ばれ、惑星のエネルギーが自然かつ強力に働く状態を示します。

この配置を持つ人は、物事の深層部分を探求する強い衝動に駆られることがあります。人間関係においても、表面的な交流よりも精神的な深いつながりを重視するかもしれません。心理学、研究、治療といった分野で、その才能が花開く可能性を秘めているでしょう。

例3:金星が乙女座に在住する場合

金星が美と愛を司る一方、乙女座は細部と実用性を重視します。この組み合わせを持つ人は、美的センスを実用的な形で表現することに喜びを感じるかもしれません。

ファッションやインテリアデザインにおいて、単に美しいだけでなく、機能性も兼ね備えた美しさを追求する傾向が見られることがあります。愛情表現も、言葉よりも具体的な行動やサービスとして示すことが多いかもしれません。

例4:木星が射手座に在住する場合(スワクシェートラ)

木星が射手座に在住するのも「スワクシェートラ」の配置です。木星は知恵と拡張を司り、射手座は哲学と冒険を愛する星座です。

この配置を持つ人は、知識への飽くなき探求心から、常に新しい学びや体験を求める傾向があります。教育、出版、海外関連の仕事、宗教や哲学といった分野で活躍する機会に恵まれる可能性があります。また、自然と人々を導くメンターや指導者としての役割を担うことも少なくないでしょう。

これらの例からわかるように、惑星と星座の組み合わせは、私たちが無意識のうちに選ぶ道や、潜在的に持っている才能がどのような方向へ向かうかを示すヒントを与えてくれるのです。

現代に生きる古代の叡智

このジョーティッシュの智慧は、現代を生きる私たちの日常生活にも驚くほど役立ちます。

自己理解の深化 自分の惑星配置を知ることで、なぜ特定の分野で力を発揮するのか、あるいはなぜ特定の状況で苦労するのか、という疑問に新たな視点から向き合えます。

人間関係の改善 大切な人たちの出生図を見ることで、彼らの本質的な性格や価値観を尊重し、人間関係をより豊かにする助けにもなるでしょう。

タイミングの活用 惑星の力が特に強く、好ましい時期を選ぶことで、重要な決断や行動がよりスムーズに進み、望ましい結果へと導かれる可能性が高まります。

宇宙との対話を続けて

インド占星術(ジョーティッシュ)において、「支配星」と「在住星」の概念は、人生を深く理解するための重要な鍵です。

惑星がどの星座を支配し、どのハウス(室)に在住しているかを知ることで、生まれ持った性質や人生の傾向がより鮮明になります。

特に、惑星が自身の支配する星座に位置する「スワクシェートラ」のような特別な配置は、その星の力が最大限に発揮され、特定の才能や強い傾向をもたらすことがあります。

これは、決して固定された運命を示すものではありません。むしろ、あなたが自身の強みを理解し、人生の選択をする上で、貴重なヒントを与えてくれるものです。この古代の知恵と対話を続けることで、あなたの人生はさらに豊かで意味深いものになるでしょう。