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肌にやさしい植物の力!サンザシの魅力とは?天然由来AHAで穏やかピーリング

【植物図鑑】

春の終わりから初夏にかけて、白や淡いピンクの小さな花を咲かせ、秋には鮮やかな赤い実を実らせる「サンザシ(山査子)」。その可憐な姿は庭木や盆栽としても親しまれ、古くから人々に愛されてきました。

さらに、赤く熟した果実は健康や美容を支える自然の恵みとして注目され、近年では化粧品成分「サンザシエキス」としても人気が高まっています。

今回は、そんなサンザシの植物としての魅力や文化的背景、美容成分としての効果についてご紹介します。

サンザシ(山査子)とは?植物としての特徴

サンザシ(山査子)とは?

サンザシ(山査子)は、バラ科サンザシ属の落葉低木で、春に白い花を咲かせ、秋には真っ赤な実を実らせる植物です。日本では庭木や薬用植物として知られ、漢方薬やお茶、ジャム、サプリメントにも使われています。

サンザシ(山査子)

  • 学名 Crataegus cuneata
  • 英名 Hawthorn, Mayflower
  • 和名 山査子(サンザシ)
  • 科 属名 バラ科 サンザシ属
  • 原産地 中国
  • 花色 白、ピンク
  • 開花時期 5月~6月
  • 果実収穫期 9月~10月
  • 誕生花 5月13日
  • 花言葉「希望」「慎重」「ただ一つの恋」「成功を待つ」

サンザシの代表的な品種と特徴

サンザシの代表的な品種と特徴

サンザシ(山査子)は、バラ科に属する落葉低木で、北半球を中心に200種以上が自生しています。

中国原産の「Crataegus cuneata(カラタエグス・クネアタ)」が、日本で広く知られる代表的な品種です。また、ヨーロッパや北アフリカに分布する「セイヨウサンザシ(ホーソーン)」も、近縁種として庭園や薬用として利用されています。

5月から6月にかけて、白や淡いピンクの小さな花を咲かせます。一重咲きから八重咲きまで多彩なバリエーションがあり、可憐な姿が楽しめます。

果実

開花後、9月から10月頃になると、直径1~1.5cmほどの鮮やかな赤い実を実らせます。この実は、後述する美容・健康成分としても重要な役割を果たします。

樹木の特徴

樹高は約2m程度に成長し、枝には小さなトゲがあります。葉は楕円形で、縁に鋸歯があるのが特徴です。

サンザシの文化的背景

サンザシの文化的背景

古代中国では、サンザシは消化を助ける薬草として重宝され、古い医学文献「神農本草経」や「本草綱目」にも記録されています。特に食後の胃腸を整える効果が重視され、薬膳や漢方薬に広く用いられました。

日本におけるサンザシ

江戸時代に薬用植物として中国から伝わったサンザシは、その後、美しい花と実を楽しむために庭木としても親しまれるようになりました。小型でも花や実をつけることから、盆栽としても人気があります。

「山査子(サンザシ)」という名称は、中国で薬用として使われていた果実「山査(さんさ)」に由来します。「山査」は漢方の生薬名で、熟した果実を乾燥させて、消化を助けたり胃の働きを整える効果のある薬草として使われてきました。「子(=実)」をつけた「山査子」という呼び方が、日本にも伝わったとされています。

ヨーロッパにおけるセイヨウサンザシ

セイヨウサンザシは、八重咲きや枝垂れ咲き、濃いピンク色の花など、園芸品種が非常に豊富です。ヨーロッパでは、「メイフラワー(Mayflower)」や「ホーソン(Hawthorn)」の名で知られ、イギリスの初夏を彩る花として、詩や絵画などの芸術作品にもたびたび登場します。

古代ギリシャ時代から「心臓を守るハーブ」として利用されてきた歴史があり、フラボノイドやプロアントシアニジンなどの抗酸化成分を豊富に含むことから、血流や心機能をサポートする植物として知られています。

また、キリスト教の伝承において、イエス・キリストが処刑された際の「茨の冠」はセイヨウサンザシの枝から作られたとされており、古くから厄除けやお守りの植物として信仰とも深く関わってきました。

現在でも、ヨーロッパの伝統医学や民間療法で心血管の健康維持に役立つハーブとして広く活用されている植物です。

サンザシの花言葉

「ただ一つの恋」という花言葉は、スコットランドの詩人ロバート・バーンズの詩「ハイランド・メアリー」に由来しています。この詩では、若くして亡くなった恋人との甘い思い出が描かれており、その中で満開のサンザシの花が登場します。

また、イギリスからアメリカへ渡ったメイフラワー号の名前は、サンザシの英名「Mayflower」に由来するとされています。サンザシは古くから魔除けや旅の守りとして親しまれ、マサチューセッツ州の州花にもなっています。「成功を待つ」という花言葉は、新天地に託した祈りや希望のイメージと重なります。

スーパーフードと呼ばれる理由

サンザシの果実は、直径1~2cmほどの小さな丸い実で、熟すにつれて緑色から鮮やかな赤色、さらに深紅へと変化します。味わいは、爽やかな甘みとしっかりとした酸味が特徴で、リンゴや梅を思わせる風味が楽しめます。完熟すると甘みが増しますが、基本的には酸味が強いため、生食よりも、ドライフルーツやジャム、キャンディーなど、あるいは古くから薬膳素材として広く利用されてきました。

サンザシの果実には、以下のような有用な成分が豊富に含まれています。

  • フラボノイド類(特にアントシアニンやケルセチン)抗酸化作用が認められ血管のエイジングケアに
  • 有機酸(リンゴ酸、クエン酸、酒石酸など)消化を助け、胃腸の働きをサポート
  • ビタミンC 免疫力を高めるほか、抗酸化作用により肌の健康や疲労回復に
  • タンニン 抗菌作用や収れん作用があり、消化器系の健康維持に

これらの成分が相互に働くことで、サンザシの果実は、美味しさだけでなく、健康や美容にも嬉しい自然の恵みとして親しまれています。

サンザシエキスの化粧品効果

サンザシから抽出した「サンザシエキス」は、化粧品成分としても注目されています。ここでは、サンザシエキスが持つ主な働きについてわかりやすくご紹介します。

化粧品表示名サンザシエキス
医薬部外品表示名サンザシエキス
INCI名Crataegus Cuneata Fruit Extract
参考:化粧品成分オンライン

保湿作用

肌の水分をしっかりと保持し、乾燥によるくすみやカサつきを防ぎます。しっとりとしたなめらかな肌へ導き、うるおいを長時間キープします。

抗酸化作用

ポリフェノール類を豊富に含み、肌の酸化を防ぐことで、ハリやツヤを保ちます。外的ストレスから肌を守り、健やかな状態を維持します。

肌の透明感アップ

角質層をやわらかく整え、肌のトーンを均一にし、明るい印象へと導きます。くすみを防ぎ、クリアな肌へと近づけます。

穏やかなピーリング効果(AHA)

果実に含まれる有機酸が、古い角質をやさしく取り除き、肌の生まれ変わりを促進します。肌のキメを整え、なめらかな質感へ。

肌荒れを防ぐ整肌作用

肌のバリア機能をサポートし、外部刺激から肌を守ります。敏感肌の方でも使いやすく、肌荒れを防ぐ働きがあります。

シミ・くすみの予防

メラニンの生成を抑え、シミやくすみの予防に役立ちます。紫外線ダメージから肌を守り、均一な肌色へ導きます。

他の植物エキスとの相乗効果

ナツメ果実エキス、グレープフルーツ果実エキス、リンゴ果実エキス、オレンジ果汁、レモン果汁、ライム果汁などと組み合わせることで、肌のターンオーバー促進やバリア機能強化、シワやたるみの予防など、より幅広い美容効果が期待できます。

サンザシをはじめとする植物の力には、肌にやさしく働きかける秘めた魅力が詰まっています。
では、これらの天然由来成分を実際のスキンケアにどう取り入れればよいのでしょうか?
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まとめ

サンザシは、その美しい花と鮮やかな果実だけでなく、美容と健康の両面で優れた作用を持つ植物です。特に、サンザシエキスに含まれる保湿成分や抗酸化作用、穏やかなピーリング効果は、肌の健やかさを引き出し、美しさを支える心強い味方になります。

古くから薬用や健康維持に役立てられてきたサンザシの力を、スキンケアに活かしながら、自然の恵みがもたらす美しさを楽しんでみませんか? あなたの肌が目指す理想の輝きへ、一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。

追記:実は、「イエスにかぶせられた茨の冠」に使われた植物については、歴史的に複数の説があり、「サンザシ(Hawthorn)」と「メギ(Berberis)」が候補に挙げられています。

サンザシ説は、ヨーロッパ(特に中世以降のキリスト教文化圏)で聖なる木とされ、純潔や復活の象徴でもあったため、後の伝承やアート作品ではサンザシが描かれることが多くなったと言われています。

一方メギ説は、鋭いとげを持ち、乾燥地帯にも育つため、イエスが処刑されたエルサレム周辺に自生していた可能性があることから有力視されています。

聖書にも植物名の直接的な記載はなく、

  • 史実では「メギ」説が有力
  • 信仰的・象徴的には「サンザシ」も深く関連づけられている

という両方の考え方が存在しています。

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