パッションフラワー(トケイソウ)とは
学名:Passiflora caerulea
英名:Passion flower
科・属名:トケイソウ科トケイソウ属
原産国:熱帯アメリカ・アジア・オーストラリア
6/27の誕生花
パッションフラワーは常緑性の美しいつる植物で、その特徴的な花は多くの人々を魅了しています。学名は Passiflora caerulea といい、日本では時計草とも呼ばれています。この植物は、暑い気候を好み、夏にはたくさんの花を咲かせます。花は朝開いて夕方にはしぼんでしまう一日花ですが、花付きが良いため夏の間は毎日のように新しい花を楽しむことができます。
トケイソウという名前の由来
パッションフラワー(トケイソウ)の花は大きな花弁と萼が5枚ずつあり文字盤に、その上には糸状の副花冠が放射状に並んで目盛りに、そして3本の雄しべが時針・分針・短針に見えることが名前の由来といわれています。
パッションフラワー(トケイソウ)の種類
アメリカの熱帯地域が原産のパッションフラワー(トケイソウ)ですが、その品種は500種以上と言われています。栽培用の品種にも、様々な色や形の花があり、同属の別種であるクダモノトケイソウの実はパッションフルーツです。パッションフルーツは Passiflora edulis という種で、生食の他、ジュースやジャムなどにされます。オオミノトケイソウ( Passiflora quadrangalaris)やミズレモン(assiflora laurifolia)といった品種も果実を食用とします。
パッションフラワー(トケイソウ)の効能
パッションフラワー(トケイソウ)の主成分:アルカロイド(ハルマン、ハルモール)、フラボノイド(アピゲニン)、フラボノイド配糖体(ビテキシン)、グルコシド、ステロール、青酸配糖体(ジノカルディン)
- アルカロイド 鎮痛・鎮痙・鎮痛作用
- フラボノイド・フラボノイド配糖体 抗酸化作用
- グルコシド 美白作用
- ステロール コレステロール排出・免疫力アップ
- 青酸配糖体 鎮痛・鎮咳・血流促進、利尿・抗菌・麻酔
このような作用があるため、古くから天然の鎮痛剤、鎮静剤として利用されてきた歴史があります。
緊張や不安がある時や眠れない時には、ハーブティーとして飲用することで、気分が和らいだり、深い眠りに入ることができたりします。
パッションフルーツのハーブティーは「植物性の精神安定剤」といわれチャボトケイソウ(学名:Passiflora incarnata)が使用されます。不安が強い時はレモンバーム、不眠にはリンデンやカモミール、高血圧にはリンデンやホーソンとのブレンドがおすすめです。
またパッションフルーツはβカロテン・ナイアシン・葉酸・ビタミンB6を含むため、美肌や貧血予防にも効果的です。
パッションフルーツ(クダモノトケイソウ)は、化粧品の成分としても利用されています。特に、クダモノトケイソウ果実エキスから作られた「キュアパッション」という成分は、エイジングケア化粧品によく使用されています。
リンパ機能の低下によるむくみやたるみの改善、くすみやしわの予防、紫外線による光老化を修復する作用といった効果が期待できます。
パッションフラワー(トケイソウ)の花言葉・物語
パッションフラワー(トケイソウ)の花言葉には、「聖なる愛」「信仰」「宗教的熱情」という意味が込められています。
これらの花言葉は、パッションフラワー(トケイソウ)がキリスト教においてイエス・キリストの受難を象徴する花とされていることに由来しています。英語名「Passion flower」は、情熱を意味する「passion」ではなく、キリストの「受難」を意味し、16世紀に中南米に派遣されたイエズス会の宣教師たちがこの名前を付けました。
パッションフラワー(トケイソウ)の花の各部分が受難の際の象徴とされています。例えば、3本の雌しべは磔に使われた釘を、5本の雄しべはキリストが受けた5つの傷を、花弁と萼(がく)は10人の使徒を表しているとされています。そして花のヒゲはムチ、葉は槍を表しているとも。
このように、パッションフラワー(トケイソウ)の花はキリストの受難を象徴する花として捉えられ、信仰や聖なる愛といった花言葉が付けられたとされています。
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まとめ
パッションフラワーは、古くから鎮痛剤、鎮静剤として利用されてきた植物で、「植物性の精神安定剤」といわれています。またイエス・キリストにまつわる伝承から信仰の象徴として「聖なる愛」「信仰」「宗教的熱情」という意味の花言葉があります。
鎮静、保湿、美白作用のある化粧品成分として、敏感肌でも使える化粧品にも配合されていますので、日常のスキンケアにも取り入れて、その恩恵を感じてみてください。