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守護惑星と聖なる花 – 7つの天体が紡ぐ神話と植物の物語

守護惑星と聖なる花 – 7つの天体が紡ぐ神話と植物の物語 占星術

夜空を見上げたとき、そこに輝く星々——

古代の人々は、その光の中に神々の姿を見ました。

太陽は黄金の戦車を駆る音楽の神。月は銀の弓を持つ狩猟の女神。金星は海の泡から生まれた愛の女神——

そして神々には、それぞれ聖なる植物がありました。

太陽神アポロンには月桂樹。月の女神アルテミスには銀色のヨモギ。愛の女神アフロディーテには赤いバラ——

天と地、神と植物、光と緑——それらはすべて繋がっていたのです。

占星術において、7つの古典惑星は、私たちの運命に影響を与えると考えられてきました。しかしその惑星たちは、ただの光ではありませんでした。

それぞれに神話があり、物語があり、そして聖なる花がありました。

今宵、7つの天体が紡ぐ、神話と植物の物語をお届けします。

7つの古典惑星と神々

古代の占星術では、肉眼で見える7つの天体が「惑星」とされました。

太陽 ☉ – アポロン(ヘリオス)
☽ – アルテミス(セレネ)
水星 ☿ – ヘルメス(メルクリウス)
金星 ♀ – アフロディーテ(ヴィーナス)
火星 ♂ – アレス(マールス)
木星 ♃ – ゼウス(ジュピター)
土星 ♄ – クロノス(サターン)

これらの天体は、それぞれギリシャ・ローマの神々と結びつけられました。そして神々には、それぞれに対応する聖なる植物がありました。

なぜ神々は、特定の植物を愛したのでしょうか。

それは、その植物が神々の本質を映し出していたからです。

太陽の輝きのように永遠に緑を保つ月桂樹。月光のように銀色に輝くヨモギ。愛の痛みを表す棘を持つバラ——

植物は、神々の物語を語り続けているのです。


☉ 太陽 – アポロンと月桂樹

音楽と光の神

アポロンは、太陽の光、音楽、詩、予言を司る神でした。

黄金の髪、完璧な美貌、竪琴の名手——オリュンポスで最も輝かしい神の一人です。

しかし、この光の神にも、届かぬ恋がありました。

永遠に緑の木

河の神の娘ダフネは、美しく、そして自由を愛する乙女でした。

アポロンは彼女に恋をし、追いかけました。しかしダフネは逃げ続けました。

追い詰められた彼女は、父に祈りました。「この姿を変えてください」

その瞬間、ダフネの足は根となり、腕は枝となり、髪は葉となりました——月桂樹へと。

アポロンは嘆きました。しかし、木となった彼女を愛し続けることを誓いました。

「せめて、永遠に緑であれ」

月桂樹は常緑樹となり、決して色褪せることのない緑を保つようになりました。

アポロンは月桂樹の冠を被り、勝者にも月桂冠を授けました——今も「栄光」の象徴として。

アポロンと月桂樹 – 永遠に届かぬ愛の物語

太陽が象徴するもの: 自己表現、生命力、創造性、輝き、栄光


☽ 月 – アルテミスとヨモギ

狩猟と純潔の女神

アルテミスは、月の光、狩猟、野生、純潔を司る女神でした。

銀の弓を持ち、鹿を従え、永遠の処女を誓った自由な女神——

彼女は森を駆け、夜空を照らし、女性と子供を守護しました。

銀色の薬草

ヨモギは、月光のように銀色の葉を持つ植物です。

古代から、女性の健康を守る薬草として知られていました。月経の調整、出産の助け、浄化の力——

アルテミスが守護する女性たちにとって、ヨモギは欠かせない植物でした。

満月の夜に摘まれたヨモギは、最も強い力を持つとされました。月の女神の恵みを、その葉に宿して——

アルテミスとヨモギ — 月光の狩猟女神と銀の薬草

月が象徴するもの: 感情、母性、直感、無意識、守護


☿ 水星 – ヘルメスとクロッカス

神々の使者

ヘルメスは、神々の使者、旅人の守護者、商業と言葉の神でした。

翼のあるサンダルを履き、天と地の間を自由に行き来する——機知に富み、素早く、変幻自在な神です。

春の使者

クロッカスは、早春、雪がまだ残る中で最初に咲く花の一つです。

まるで「春が来た」というメッセージを運ぶ使者のように——

紫、黄色、白の花が、冬の眠りから世界を目覚めさせます。

ヘルメスの速さのように、クロッカスは一夜にして咲き誇ります。そしてその姿は、コミュニケーション、新しい始まり、変化の象徴となりました。

ヘルメスとクロッカス、オリーブ – 神々の使者と春の花、知恵の樹

水星が象徴するもの: コミュニケーション、知性、移動、変化、適応力


♀ 金星 – アフロディーテとバラ

愛と美の女神

アフロディーテは、海の泡から生まれた、愛と美の化身でした。

完璧な美しさ、魅惑的な微笑み、抵抗できない魅力——彼女が歩むところ、花が咲き、愛が芽生えました。

愛と棘の花

バラは、最も美しく、最も愛される花です。しかし——その茎には、鋭い棘があります。

愛する青年アドニスが猪に襲われたとき、アフロディーテは駆けつけました。バラの棘が女神の足を傷つけ、血が滴りました。

その血が、白いバラを赤く染めました。

以来、バラは「愛には痛みが伴う」という真理を語り続けています。美しいが儚く、喜びだが苦しみも——愛のすべてを、この花は宿しているのです。

アフロディーテとバラ — 愛と美の女神と血に染まる花

金星が象徴するもの: 愛、美、調和、喜び、芸術、官能


♂ 火星 – アレスとアネモネ

戦いの神

アレスは、戦争、暴力、勇気を司る神でした。

荒々しく、情熱的で、血なまぐさい戦場を好む——オリュンポスの神々の中でも、最も恐れられた存在の一人です。

しかし、アレスにも愛する者がいました。それが、美しき青年アドニスでした(一説では、アレスの嫉妬が彼の死を招いたとされます)。

血の花

アネモネは、アドニスの流した血から生まれた花です。

猪に襲われた美しき青年の血が地面に滴り、そこから赤いアネモネが咲きました。

短い命、激しい色、そして風に揺れる儚さ——アネモネは、戦いと愛、情熱と死を象徴する花となりました。

「アネモネ」の名は、ギリシャ語で「風」を意味します。風のように激しく、風のように去っていく——それが、アレスの本質でもありました。

アネモネとアドニス、アフロディーテ – 風の花が語る愛と喪失の神話

火星が象徴するもの: 行動力、勇気、情熱、怒り、競争、欲望


♃ 木星 – ゼウスとオーク(樫の木)

♃ 木星 – ゼウスとオーク(樫の木)

神々の王

ゼウスは、雷と天空を司る、オリュンポスの最高神でした。

絶対的な力、正義の裁き、そして数多の恋——神々と人間の運命を決める、偉大なる王です。

力と正義の木

オーク(樫の木)は、森の王と呼ばれる巨木です。

何百年も生き、嵐にも倒れず、その枝は天高く伸びます——まさにゼウスにふさわしい木でした。

ドドナの聖地では、樫の木のざわめきが神託とされました。葉の音、枝のきしみ——それらはゼウスの声だと信じられたのです。

雷が樫の木に落ちるとき、それはゼウスが降臨した証とされました。力強く、堂々と、そして永遠に——樫の木は、木星の象徴となりました。

ゼウスと樫の木 – ドドナの神託と雷神の聖樹

木星が象徴するもの: 拡大、成長、幸運、哲学、正義、寛大さ


♄ 土星 – クロノスと常緑樹

♄ 土星 – クロノスと常緑樹

時の神

クロノスは、時間の流れを司る、ティタン族の王でした。

すべてを飲み込み、すべてを終わらせる——しかし同時に、新しい始まりをもたらす存在でもありました。

永遠の緑

常緑樹——糸杉、松、ヒイラギ、ユズリハ——冬にも緑を保つ木々は、クロノスの本質を映し出しています。

時は万物を変化させます。しかし、常緑樹は変わらぬ緑を保ち続けます。

冬至の祭りサトゥルナリアでは、常緑樹が飾られました。「最も暗い夜の後、太陽は再び昇る」という希望を表して——

時は破壊するが、再生ももたらす。すべては移ろうが、本質は変わらない——常緑樹は、その真理を教えてくれるのです。

クロノスと冬の植物 – 時の神と永遠の緑

土星が象徴するもの: 時間、制限、責任、構造、試練、達成


7つの惑星、7つの物語

太陽から土星まで——7つの惑星は、それぞれに異なる神々の物語を持っています。

そして、それぞれに聖なる植物がありました。

太陽/アポロン – 月桂樹: 永遠の栄光と届かぬ愛
月/アルテミス – ヨモギ: 女性の守護と浄化
水星/ヘルメス – クロッカス: 春の使者と変化
金星/アフロディーテ – バラ: 愛の喜びと痛み
火星/アレス – アネモネ: 情熱と血と儚さ
木星/ゼウス – オーク: 力と正義と拡大
土星/クロノス – 常緑樹: 時の流れと永遠の本質

これらの物語は、何千年も前の神話です。

輝きたいという願い(太陽)。守りたいという思い(月)。伝えたいという欲求(水星)。愛したいという渇望(金星)。行動したいという衝動(火星)。成長したいという希望(木星)。そして、時間の中で何を残すかという問い(土星)——

占星術は、これらの惑星が性格や運命に影響を与えると教えます。

惑星は、神々の物語を通じて、人間の本質を映し出しているのです。

そして植物は——その物語を、形にして見せてくれています。

あなたの惑星、あなたの花

占星術において、誰もが7つの惑星すべてを持っています。

生まれた瞬間の星の配置——それが、ホロスコープです。

太陽星座: 核となる自己
月星座: 感情と無意識
水星星座: コミュニケーション方法
金星星座: 愛し方と美意識
火星星座: 行動パターン
木星星座: 成長の方向性
土星星座: 直面する試練と学び

それぞれの惑星に、それぞれの植物があります。

金星が牡牛座なら、バラが愛の象徴かもしれません。

月が蟹座なら、ヨモギが感情を癒してくれるかもしれません。

庭に月桂樹を植えるとき、太陽の力を呼んでいるのかもしれません。

冬に常緑樹を飾るとき、土星の智慧に触れているのかもしれません——

天と地の間で

古代の人々は、天と地が繋がっていると信じていました。

天にある惑星の動きが、地上の植物の成長に影響する。

神々の物語が、花の姿となって現れる。

そして人間は、その間に立ち、両方の世界を繋ぐ存在として——

夜空を見上げるときは、神々の物語に触れています。

庭の花を愛でるとき、天の恵みを受け取っています。

7つの惑星、7つの神々、7つの聖なる植物——

それらはすべて、一つの大きな物語の一部です。

宇宙と地球、神と人間、天と地を繋ぐ、永遠の物語——


各惑星の詳しい物語へ

太陽/アポロンと月桂樹 – 永遠に届かぬ愛の物語
光の神と常緑の木の物語

月/アルテミスとヨモギ — 月光の狩猟女神と銀の薬草
純潔の女神と女性の守護者

水星/ヘルメスとクロッカス、オリーブ
神々の使者と春の花、知恵の樹

金星/アフロディーテとバラ — 愛と美の女神と血に染まる花
愛の喜びと痛みを宿す花

火星/アレスとアネモネ – 風の花が語る愛と喪失の神話
情熱と血の物語

木星/ゼウスと樫の木 – ドドナの神託と雷神の聖樹
神々の王と森の王

土星/クロノスと冬の植物 – 時の神と永遠の緑
時の流れと変わらぬ本質


占星術と植物をさらに深く:

12星座シリーズ(前編)牡羊座・牡牛座・双子座・蟹座
星座に秘められた神々の物語

アフロディーテ/金星の占星術 – 美と愛の女神の贈り物
あなたの金星が示す愛し方

ゼウス/木星の占星術 – 拡大と成長の神
あなたの木星が示す成長の方向



7つの惑星が紡ぐ物語——

それは、神々の物語であり、植物の物語であり、そしてあなた自身の物語でもあるのです。

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