母の日に贈る花として、世界中で愛されているカーネーションですが、その歴史は古く、古代ギリシャでは香料としてすでに栽培されていました。現在でも花弁から抽出したカーネーションの精油は、フレグランスとして利用されています。その香りのさまざまな効能、花言葉、などをご紹介します。
カーネーションとは
学名:Dianthus caryophyllus
英名:Carnation、Clove pink
和名:カーネーション・オランダセキチク(阿蘭陀石竹)
別名:オランダナデシコ(阿蘭陀撫子)・ジャコウナデシコ(麝香撫子)
科・属名:ナデシコ科ナデシコ属
原産地:ヨーロッパ・西アジア
2/16・4/15・5/14・6/15・11/20の誕生花
ナデシコ科の多年草です。豊富な花色やフリルのような花びらが愛らしく、切り花や鉢植えとして人気があります。
カーネーションが属するナデシコ属に含まれる花は約300種あるといわれ、ヨーロッパから地中海沿岸地域、アジア、南アフリカの山地などに自生しています。
カーネーションのバルサム調の甘さと温かみ、クローブのようなスパイシーな香り、ミンティーでハーブ調の香りなどから、古くは、ワインの香り付けや、エディブルフラワーなど食用としても利用されていたそうです。
20世紀にアメリカで始まった母の日の花として世界中で愛されているカーネーション、その始まりはウェストバージニア州で教師をしていたアンナ・ジャービスという女性が、亡き母を悼んで教会で記念の集会を開催し、白いカーネーションを飾ったことが始まりとされています。
アンナの母は、社会活動家で公衆衛生の向上や南北戦争中の負傷兵の看護などに尽力していました。アンナは母親たちの無償の愛と犠牲をたたえる日として「母の日」を提案、1914年に当時のアメリカ大統領が、5月の第2日曜日を母の日とすることを正式に宣言しました。
フランスの母の日である5月の最終日曜日「Fête des mères フェット デ メー」には、ピオニーを贈ることが一般的です。
カーネーションの物語・花言葉
学名であるダイアンサス(Dianthus)はギリシア語で「神の花」を意味します。
ギリシャ神話には、美しい女性ソクニスにまつわる物語があります。彼女は冠作りの才能に長けており、詩人や画家たちに贈る冠を作っていましたが、その腕前を妬まれ、最終的に命を落としてしまいます。神々の一人であるアポロンは、ソクニスが神の祭壇を美しく飾ってくれたことに感謝し、彼女の死を悼んで、ソクニスを紅色の美しいカーネーションの花に変えたとされています。
また、キリスト教ではイエス・キリストが十字架にかけられたとき、見守る聖母マリアが流した涙が地面に落ち、そこからカーネーションの花が咲いたという伝説があります。
この話はカーネーションを無垢の愛や母性愛の象徴としています。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「カーネーションの聖母」という作品には、聖母マリアが赤いカーネーションを手にしている姿が描かれています。赤いカーネーションは受難の血を象徴し、母と子すなわち教会とキリストの神秘的な結婚を示唆しているといわれています。
カーネーションの花言葉、「無垢で深い愛」はこの伝説から来ています。
色別の花言葉は、「母への愛」(赤)、「熱愛の告白、感謝の心、感動、女性の愛、美しい仕草」(ピンク)、「熱烈な心、純粋な愛、清らかな慕情」(オレンジ)、「軽蔑、美、友情」(黄色)、「愛情は生きている、尊敬」(白)、「誇り、気品」(紫色)、「美しいけど切ない」(褐色)、「永遠の幸福」(青)です。
カーネーションの効能
精油に含まれる成分:安息香酸ベンジル・サリチル酸ベンジル・ペンタコセン・リナロール・シトロネロール・オイゲノール・ゲラニオール・ベンジルアルコール・フェニルアセトアルデヒド・β-カリオフィレン
カーネーションの精油は花弁から揮発性有機溶剤抽出法によって抽出されており、採油率が0.02~0.03と低く、高価で貴重な精油です。
精油の効能としては、心をリラックスさせる、気分をスッキリさせる、ストレス・憂鬱感・不安感・緊張を緩和させること。また、食欲不振や消化不良などお腹の不調を整えてくれます。
また、カーネーションの花から抽出された化粧品成分は、カーネーション花エキス、カーネーション花油があります。肌に柔軟性をもたらすとされるベビーコラーゲンの産生と成熟化を促す作用が期待できる成分です。
カーネーション花エキス配合のコスメ
to/oneブライトニング ブースター セラム
潤いに満ちて澄みわたり、光がめぐる肌へ。
土台を整え、透明感を目覚めさせるはじまりのステップ to/one
カーネーション花エキスが肌を柔らかくしてくれるので、後に使うスキンケアがなじみやすく、効果が高まります。植物エキスとの相乗効果で、明るく透き通った肌へ導かれます。
全成分:水、プロパンジオール、BG、アスコルビルグルコシド、グリセリン、ハイビスカス花エキス、カーネーション花エキス、オプンチアフィクスインジカ種子油、酢酸トコフェロール、ローズマリー葉エキス、セージ葉エキス、エーデルワイス花/葉エキス、ラベンダー花エキス、月見草油、セイヨウノコギリソウエキス、ラベンダー油、ニオイテンジクアオイ油、ローマカミツレ花油、ローズマリー葉油、イランイラン花油、ラバンデュラハイブリダ油、アオモジ果実油、ベルガモット果実油、オレンジ油、加水分解ホホバエステル、PEG-40 水添ヒマシ油、クエン酸、クエン酸Na、サクシノグリカン、安息香酸Na、水酸化K
引用元:to/one公式サイト
ブライトニング ブースター セラムの口コミ
元々肌が弱くビタミンCコスメはピリッとしてしまう事も多いのですが、こちらは天然のブライトニング成分配合でピリつくことも無く気持ちよく使えました。肌の赤みや揺らぎにもしっかりアプローチしてくれるので、敏感肌で肌の透明感を上げたい方は是非使って頂きたいです。20代女性
塗った瞬間にパッと明るく、使い続けることで、夕方までくすみを感じさせない、常に透明感のある明るい肌を保ってくれる、導入美容液です。ビタミンC配合で、ニキビや毛穴の開きも防げるので、毎日のスキンケアに欠かせないアイテムです。20代女性
ウタウ シアー バランシングミスト
高保湿の美容オイルと化粧水をバランスよく配合したオイルインミスト。
水分を補給しながら、うるおいを閉じ込め、みずみずしくやわらかな肌やつややかな髪へと導きます。自然由来指数:99.0%
保湿効果の高いサジーオイル(ヒポファエラムノイデス果実油)とピンクカーネーションエキスを配合しています。肌を柔軟にし、うるおいを保持してくれるので洗顔後ブースターとしての使用がおすすめです。
全成分:水、グリセリン、スクワラン、プロパンジオール、ペンチレングリコール、ヒポファエラムノイデス果実油、サイペラスエスクレンタス根油、カーネーション花エキス、ザクロ種子油、ククイナッツ油、コメ胚芽油、アーモンド油、ケブカワタ種子油、ウメ果実エキス、ダマスクバラ花油、レモン果皮油、ベルガモット果実油、イランイラン花油、ビターオレンジ花油、オレンジ果皮油、ラベンダー油、ニオイテンジクアオイ油、BG、ジグリセリン、アルギニン、フィチン酸、アルギン酸Na、トコフェロール/
引用元:utau公式サイト
シアー バランシングミストの口コミ
髪に使っています。化粧水としても使えるので、顔にかかっても気にせず使え、しっとりしてとても良いです!(40代女性)
肌にも髪にも使えるので洗面所がスッキリしました。肌の調子が良く、広がる髪もしっとりします。(40代女性)
まとめ
カーネーションの花言葉や効能を知ることで、贈り物としての価値がさらに深まりますね。ぜひ大切な人にカーネーションを贈ってみてください。そして気分や肌を整えるために、精油やカーネーションを配合したスキンケアを使ってみることもおすすめします。